クロネコ
ちなみに海外FXで稼いだときって確定申告とか納税とか必要なんですか?
海外FXで得た利益は雑所得として扱われますので、一定以上の金額を稼いだ場合には確定申告しなければなりません。
それでは確定申告に関する情報を初心者向けに解説していきましょう。
先生
AXIORYは狭いスプレッドと高速の約定力を特徴とする海外FX業者です。
スキャルピングトレード向きの性質を持ったAXIORYは海外FX初心者にもおすすめの業者なのですが、仮に利益を得た場合には確定申告が必要となってきます。
この確定申告をおこなわないと「無申告」という扱いになり、後から追徴課税を科せられてしまいます。
しかし、海外FX初心者だと確定申告の仕方や税金の計算方法が分からないかもしれません。
そこで、この記事ではAXIORYで利益を得た場合の「確定申告の必要性」や「税金の計算方法」をご紹介していきます。
これから海外FXを始めようと思っている方は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。
Contents
【海外FX】AXIORYで稼いだときには確定申告が必要?内容を分かりやすく解説!
確定申告というのは、その年に得た利益から経費を差し引いた「所得」を申告し、それに掛かる税金額を決める手続きのことです。
サラリーマンの場合だと基本的には会社がやってくれるので、自分では確定申告をしたことがないという方がほとんどだと思います。
また、自営業やフリーランスの方でも「海外FXの利益を確定申告書のどこに含めれば良いのか分からない」といった疑問があるかもしれません。
そんな疑問を解消するために、まずは確定申告の基礎的な部分から見ていきましょう。
AXIORYトレーダーで確定申告が必要になる人
AXIORYを利用しているトレーダーのうち、確定申告が必要となるのは以下のような方です。
・自営業など非給与所得者の方:海外FXの利益が1年を通して48万円以上ある方
「1年を通して」というのは1月1日から12月31日にかけての利益を指します。
自分がAXIORYを利用し始めたとき、取引を開始したときから1年という意味ではありません。
仮に12月29日に口座開設して12月30日までの間に20万円、もしくは48万円以上の利益を確定した場合には、翌年3月中旬までの確定申告対象者となります。
ちなみに「利益を確定する」という部分が少々分かりづらいと思いますので、以下に参考例をまとめみました。
・取引によって得た利益を銀行口座には引き出していない、ただAXIORYの口座内にはある⇒利益が確定している
・取引中のポジションに利益が出ているが決済をしていない⇒利益が確定していない
つまり日本の銀行口座に引き出していなくても、AXIORYの口座内で注文の決済が終わり、利益がFX口座に反映されていた場合には「利益が確定されている状態」なので申告の必要性が出てくるということです。
仮に12月31日時点で保有しているポジションに100万円の含み益があったとしても決済しなければその年の利益にはなりませんので申告の必要がないわけです。
年が明けて最初の取引日に決済をすればその利益は当年の所得になりますので、1年を通しての利益を計算しながら取引をおこなってみてください。
AXIORYで稼いだときの確定申告・税金計算
FXでの利益に対する確定申告の内容は、海外業者を利用しているか国内業者を利用しているかによって異なります。
AXIORY(海外FX) | 国内FX | |
所得区分 | 雑所得 | 雑所得 |
税区分 | 総合課税 | 申告分離課税 |
税率 | 累進課税(5%~45%) | 一律20.315% |
損益の繰越 | 不可 | 3年間繰り越し可 |
経費計上 | 総合課税対象内の経費は合算可 | 申告分離課税対象内のみ可 |
確定申告の基準額 | 給与取得者:20万円 非給与取得者:48万円 |
給与取得者:20万円 非給与取得者:48万円 |
ご覧のようにAXIORYは海外FX業者なので、取引によって得た利益は雑所得の総合課税対象に分類され、「累進課税率」を用いて税額が算出されます。
累進課税率というのは、所得が大きくなるほど税金が高くなる方式です。
そのため、ある程度の利益をコンスタントに出せるようになったら国内FX業者との併用を考えた方が良いかもしれません。
とは言っても、数百万円くらいの利益では海外FX業者の方が税金的に有利なので多くのトレーダーはAXIORYのような業者を使っているわけです。
それでは実際にAXIORYで稼いだ利益に掛かってくる税率を見てみましょう。
所得額 | 税率 | 税率の内訳 | 控除額 |
195万以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万超~330万以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万超~695万以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万超~900万以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万超~1,800万以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万超~4,000万以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万超 | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
こちらがAXIORYの利益に掛かってくる税率です。
たとえばAXIORYで年間300万円の利益が出た場合には、以下のような税金計算となります。
・300万円×所得税率20%=60万円
・60万円-9万7,500円=50万2,500円が所得税額
・300万円×住民税率10%=30万円が住民税額
・合計80万2,500円が概算税額となる
※このほか復興特別所得税額が2.1%掛かる
つまり、AXIORYで300万円の利益が出た場合には概算として「81万円弱」の税金が掛かるということです。
12月31日までの間に300万円の利益が出た場合は、この81万円弱のお金を残した状態で翌年のFXトレードに臨まないと「あとで税金が払えない」といったことになるので注意しましょう。
クロネコ
ただし、これはあくまでAXIORYで得た利益を「そのまま計上した場合」です。
本来は経費や控除額を差し引いた金額が所得額となりますので、その点について詳しく見ていきましょう。
先生
AXIORYを利用する上で知っておきたい「確定申告」のアレコレ
ここからは「AXIORYで思った以上に利益が出たので確定申告をしなければならない」という方のために、確定申告の際に知っておきたい情報をご紹介していきます。
まず、もっとも理解しておくべきポイントは「利益=所得ではない」という部分です。
所得税や住民税が掛かってくる所得は「利益-経費-控除=所得」という形で算出されます。
先ほどは利益300万円に対してそのまま税率を掛けていましたが、本来は経費や控除されるべき金額があるはずです。
つまり「経費や控除の仕組みを知れば納める税金額が下がる」ということです。
ということで、海外FXの経費として計上できるものやどういった控除があるのかを説明していきましょう。
①利益から経費を差し引くことを忘れずに
AXIORYは海外のFX業者です。
そのサイトにアクセスするための通信費、取引に使用するデバイス(パソコンやスマホ)に掛かったお金などは「必要な経費(一部の場合あり)」として認められます。
また、FXの利益のみで生活しているような場合は、自宅家賃が「地代」として計上できます。
FXをしている時間やFXをするのに使っているスペースなどから算出して家賃の何割かを経費にすることは可能なので、このあたりも抑えておきましょう。(家賃の3~5割くらい)
・電気代
・自宅の家賃
・FXに関連した書籍やEAツール
・セミナーの参加費用や会場までの交通費
・取引手数料
・VPSのレンタル料
※自宅家賃や電気代、通信費用は全額ではなくFXに使った割合から算出する
このあたりの経費を差し引くと大幅に納める税金額が下がりますので、ぜひ理解しておいてください。
②各控除についても理解しておこう
利益からは各控除も差し引くことが可能です。
確定申告時に認められている控除には以下のような種類があります。
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・配偶者控除
・扶養控除
・寄付金控除
・基礎控除
このうち誰もが該当するのが基礎控除です。
基礎控除は給与所得者で20万円、非給与所得者で48万円となっています。
つまり、この基礎控除額より海外FXの利益が上回ると申告が必要になるということです。
あとは人によって適用される控除はバラバラなので、自分がどういった控除対象なのかを調べてみてください。
③前年度の利益から翌年に支払う所得税額・住民税額などを計算しておく
確定申告制度では前年度の所得を申告し、その翌年(当年)に税金を支払う流れとなっています。
通常、3月15日までに確定申告をおこない所得税を納めますので、このときまでに納める税金分のお金を用意しておきましょう。
また、住民税に関しては6月以降に各自治体から確定した金額の通知が送られてきます。
住民税は一括支払い・4期分の分割支払いが選べますので、自分の都合に合わせて支払ってください。
クロネコ
ただし、あまりにも理屈が通らないようなものは経費として認められないので気を付けましょう。
先生
まとめ
これからAXIORYを利用する方のために確定申告に関する基礎知識をご紹介してきました。
ご覧いただいたように一定以上の利益が出た場合には確定申告と納税が必要になってきます。
とは言え、まずは確定申告が必要になるくらい利益を出すことが目標と言えますので頑張ってみてください。